ホワイトアウトの対処法を運転する側と歩行者側からご紹介します。
ホワイトアウトとは雪で前が真っ白。
ほぼまったく前方が見えない状態のことです。
雪山登山をする人にはおそろしいことで有名なホワイトアウトですが運転する側にとってもおろしいことです。
【ホワイトアウト事故 男に有罪】https://t.co/BisOVUld8Z
2018年2月、ニセコ町で激しい吹雪のなか道路わきを歩いていた女子大生が車にはねられ死亡。運転していた被告(48)は無罪を主張していたが、札幌地裁は禁錮1年2カ月執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) January 10, 2020
事故や傷害致死にもつながるホワイトアウト。
全然前が見えないときの対処法を知っておけば不幸な事故が防げそうですよね。
毎年冬になると雪が降る地域の人たちだけでなく、スキー・スノーボード・温泉などで雪の降る地域によくいく人もぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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ホワイトアウト対処法:当たり前だけど外出しないのが一番
ホワイトアウトと運転
ホワイトアウトの当たり前の対処法は運転しないということです。
「当たり前だろ!」
といわれそうですが、意外とわかっていない人が多いんです。
「ちょっと無理すれば家に帰れそう・・・」
と無理をして事故を起こします。
天気予報をチェックして『猛吹雪』と出たらかなりの確率でホワイトアウトになります。
『視界が悪い』『視界ゼロ』など天気予報でも注意喚起してくれますよね。
ホワイトアウトになるのがわかっているなら予定を変更して外出しないで済むようにしましょう。
雪=水からできている=危険性を感じない
この図式は今シーズンからやめましょう。
ホワイトアウトと歩行者
2018年に北海道で起きたホワイトアウト中の事故。
歩行者が車にひかれてしまいました。
もちろん運転手が悪いことになりましたが歩行者も対処する必要があります。
歩行者はホワイトアウト中に路肩を歩くのはやめましょう。
特にすでに積雪があるときは路肩の状態も悪くなっています。
●路肩が雪でまったくない状態(=車道を歩くことになる)
●路肩が雪でせまくなっている状態(=よろけると車道へ)
など、とても歩けるものではありません。
近くに友人知人の家があればホワイトアウトがやむまでいさせてもらいましょう。
学校、商店街やスーパーなどにしばらくいさせてもらってもいいですよね。
普段でも運転している人から歩行者は見えにくいもの。
まして視界ゼロのホワイトアウトのときは歩行者は『車から歩行者は見えていない』と認識しましょう。
ホワイトアウトの対処法:人が歩く速さが『徐行』
ホワイトアウトでどうしても車を進行しつづけなければいけないこともあるでしょう。
●一車線しかなく周りの車が進行している
●路肩がない
などの理由からですね。
もちろんあまりにひどくて視界ゼロならハザードランプをつけて徐々に速度を落とした上で停車するしかありません。
実はすぐに止まれる速さというだけで『徐行』に具体的な時速制限はないんだそうです。
ホワイトアウトの対処法として徐行するなら人間が歩く速さといえます。
10〜15kmで十分徐行だという人がいますが、経験上ホワイトアウト状態で10〜15kmも出せません。
「今なにか飛び出してきたら止まれるか?」
「もしぶつかったとしても車も人も損傷はなしで済むか?」
このふたつを自問自答しながら運転します。
ひどいホワイトアウトではオートマチック車のクリープ機能(ブレーキをはなしたときに勝手に前に進む力)の速さでもこわいですよ!
ホワイトアウトの対処法:と・に・か・く車間距離
ホワイトアウトにあうとイライラするのか、やたらつめてくる人がいますよね。
車間距離をとらないのは、ダメ、絶対!
車間距離をとるのは徐行するのと同じくらい大事です。
とにかく車間距離はホワイトアウトの対処法の大きな柱のひとつです。
車間距離があるということは万が一のときに判断する時間がのびるということ。
●急に前方に車の集団が止まっているのが見えた=玉突き衝突がさけられる
●急に前方に歩行者がいるのが見えた=ひいてしまうのがさけられる
とにかく車間距離さえとっていれば対処法を考える時間が増えます。
ホワイトアウトだけでなく水の流れで急に部分的に凍っている冬の道でも車間距離は命綱になります。
もしうしろの車がつめてくるようならハザードランプをつけるなり、ジェスチャーで示すなりして自分の車に近づきすぎないように意思表示をしましょう。
もちろんあなたが前の車につめよるようなことは絶対にしないでください。
『冬の道=いつもより車間距離をとる』
これくらいの気持ちが大事です。
特に普段雪道・凍結道に慣れていない人ほど意識して車間距離をとってくださいね。
ホワイトアウトの対処法:なるべく車外に出ない
視界ゼロのガチのホワイトアウトでは徐々に速度を落としながら停車して雪が落ち着くまで待つのが鉄則でした。
でも停車した時に雪でマフラーや換気口が塞がれることで車内に一酸化炭素が充満してしまう可能性があります。
なので一般的には雪を取り除くようにいわれていますよね。
でもなるべくなら車外に出ないでほしいですね。
なぜかというと対向車や後続車にはねられてしまう可能性があるからです。
雪の降る量にもよりますがむやみやたらに車外に出るのはおすすめしません。
あまりに雪の降る量が多く、長時間停車せざるを得ないときにだけ十分に安全確認をしてから一酸化炭素対策をしてください。
一酸化炭素中毒は痛くもかゆくもないので気づいたときには眠気が襲って体が動かなくなってしまうといわれています。
もし車外に出るのも一酸化炭素対策もひとりでこわかったら車の窓をほんの少し開けてホワイトアウトがおさまるのを待ちます。
ホワイトアウトの対処法のまとめ
ホワイトアウトの対処法についてみてきました。
【鉄則】
●歩行者も運転者も視界ゼロのときは外出しない
【いたしかたないとき】
●歩行者はホワイトアウトがおちつくまで屋内で待機
●車はヘッドライトとハザードランプをつけてホワイトアウトがおちつくまで停車
●進行せざるを得ないときは”人が歩く速さ”で徐行(=すぐに止まれる速さ)
●一酸化炭素対策はしてもなるべく車外に出ない(周りの安全確認を)
でしたね。
あなたがホワイトアウト対策法を身につけて安全に切り抜けられたら幸いです。
ぜひ家族やお友だちにも教えてあげてくださいね!
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