音楽葬といって故人が好きだった音楽を流してお別れするスタイルを良く聞くようになりました。
葬儀中静かなクラッシック音楽がBGMとして流れていることはよくありますが・・・。
音楽葬に呼ばれたらどんな服装で行ったら良いのでしょう。
最近はロックやポップ、すごいところだとヘビーメタルなど通常葬儀に向かないとされる音楽で送られることを望む人が増えています。
まだ認知度も知名度も低いため葬儀に呼ばれても服装のマナーがわからず混乱する人も多いようですね。
今回は特にロックやポップなどが想定される音楽葬への服装についてご紹介します。
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音楽葬の服装はふつうの葬式と変わらない
結論からいうとロックやポップの音楽葬でも服装はふつうの葬式と変わらず。
男性ならスーツ(シャツ)とパンツ、女性ならスカートなどが必要です。
『平服・普段着でお越しください』のワナ
”平服や普段着で来てほしい”というのは音楽葬初参加の人にはハッキリいってワナと同じ。
平服の意味は普段着です。
『平服』といっても『普段着』といってもさしているものは同じなんですね。
でもここでTシャツにジーンズで現れてしまわないように!
完全な日本語のワナです。
恥ずかしい目にあってしまいます。
意味は普段着でも私たちの考える普段着とは違うのが葬儀における平服(普段着)なのです。
いくらロックやポップの流れる音楽葬といえども普通に思い浮かぶような葬儀の服装は必要です。
・スーツ上下
・ネクタイ
・シャツ(白でも良い)
・靴
・バッグ
・ワンピースやアンサンブル
・ストッキングやタイツ(ラメ感のないもの)
・バッグ(布製だとマナー上級者・皮は殺生の意味あり)
・イヤリングやネックレスはパールなど控えめなもの
これらの服装アイテムに黒・ダークネイビー(濃紺)・ダークグレーなどを使います。
必ずしも黒を選ぶ必要はありません。
そのあたりのゆるさが平服(普段着)といわれる理由なんですね。
ダークトーンであれば良しとされています。
女性の平服には世の中の流れや地域によってパンツスーツも受け入れられるようになって来ています。
女性向けの安全な一着はワンピースやアンサンブルなどスカートがベースになっている服装です。
いつかはちゃんとした喪服も必要
とはいえ、毎回平服(普段着)で参列できる葬儀ばかりとは限りません。
平服参列ではOKなビジネススーツなども正式な喪服とは生地が違います。
平服で、といわれない通常の葬儀ではマナー知らず・NGとなってしまいます。
今後あわてなくても良いようにある程度の年齢になったら漆黒(しっこく)の喪服も用意しておくと心配ありません。
縁起でもない、と思いますがいつかは必要になるものなんですよね。
喪服を買っておくなんて・・・と考える気持ちもわかりますが、人が亡くなることは避けられません。
イザというときになってからあわてるよりもある程度余裕があるときに着てもいいかなと思えるデザインでぴったりのサイズのものを購入しておくといいですね。
レンタルという手もあります。
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音楽葬の服装ロックやポップの注意点
音楽葬の服装。
ロックやポップであってもゆるゆるの服装はダメなんです。
葬式で気を付けるべき注意点をあげていきます。
親族や職場関係どんな人がいるかわからない
音楽葬の記憶 https://t.co/4MroCm4Cz4 pic.twitter.com/GkPu5T2xKo
— чцрiи (@yoursuitcase) October 16, 2019
まだまだ新しい音楽葬。参列者全員がそのスタイルをこころよく受け入れているわけではありません。
特に年配の親族、職場の上司など、いまいち音楽葬を受け入れられない複雑な気持ちの人もいます。
故人の意思で音楽葬が選ばれていても服装までもハデハデゆるゆるでは伝統を重んじる人たちの気持ちがズタズタです。
やっぱり基本の服装は喪服上下です。
音楽葬は「音楽がメイン」爆音でかかっていることも
通常の葬儀と分けてわざわざ音楽葬というカテゴリーがある理由は音楽がメインなところ。
しかもロックやポップなど葬儀っぽくない音楽を使うのも音楽葬として広まってきています。
故人の意思が事前に示されていれば、音楽が『ここはライブかクラブか?』と思うような大音量でかかっていることも。
そんな音楽を受け入れがたい気持ちで聞きながら参列している人がいることを理解する必要があります。
音楽葬はこれからさらに広がる葬儀スタイル
ロックな人の年齢が上がってきてる
遠藤ミチロウさんの音楽葬「死霊の盆踊り」に行って来ました。来場者には豪華なパンフレットが配布され、ミチロウさんの若き頃の写真やディスコグラフィーなど。90年代?に撮られたパンタとミチロウの写真もね。 pic.twitter.com/aVg2iU1ciu
— 頭脳警察bot (@who_brainpolice) October 20, 2019
loverie26: 日本のロックのカリスマ❗清志郎さん。この前録画してたSONGSを今日見てた。あれから6年かぁ~。音楽葬に行かなかった事が未だに悔やまれるんだよなぁ。 pic.twitter.com/CGKrz4SW7X http://t.co/rG1m13dDuM
— Neko Piano PR (@nekopiano_PR) May 6, 2015
音楽葬は無宗教形式の新しい葬儀スタイル。
年配の方には馴染みがないので故人が若いと親戚に受け入れられるのかと心配になる人も多いようです。
でも最近亡くなったロックミュージシャンの内田裕也さんは亡くなった当時79歳でしたし、今回の遠藤ミチロウさんも68歳。
伝説のロックミュージシャンビートルズのメンバーだってみんなおじいちゃんの歳。
これからはだんだんと親戚の反発もなく広まって行くと考えられます。
有名ミュージシャンの間でも音楽葬が広がる
【遠藤ミチロウオフィスより】
遠藤ミチロウは、昨年より膵臓癌を患い闘病を続けてまいりましたが、2019年4月25日に都内の病院にて永眠いたしました。
葬儀は本人の意向により近親者のみで執り行いました。後日、音楽葬を行う予定です。
生前のご厚誼を深謝し、謹んでご報告申し上げます。
— エンドウ ミチロウ (@michiro60) 2019年4月30日
平成最後では女優の樹木希林さんの夫でロックミュージシャンの内田裕也さんが他界しました。
葬儀は音楽葬でした。
また、令和に入りパンクバンド「ザ・スターリン」の元メンバーである遠藤ミチロウさん(実際に亡くなったのは4月45日)が音楽葬で送られることが公表されたばかりです。
少し前では歌手の尾崎豊さんやZARDの坂井泉水さんが音楽葬で送られましたよね。
けっこう前から存在する音楽葬。
最近は一般の人でも音楽が好きだった人が選ぶ葬儀スタイルナンバーワンになってきている気がします。
音楽葬で送られたいなら
そんなこんなで認知度が一気に上がり始めている音楽葬。
ロックやポップに限らず、ヘビメタやヒップホップで送られたい人も出てくるでしょう。
そんなときに大事なのは故人の意思。
でもいざというときに自分の意思を伝えることはできないので亡くなる前に決めておく必要があります。
たとえばこんなことができます。
●遺言にはっきりと書いておく
●好きな音楽をまとめておく
年齢や健康状態は抜きにしても普段から家族や友だちと話しておけばいざというときも自分が好きなスタイルで見送ってもらえますよね。
一番いいのは遺言として書いておくことです。
残された家族や友だちが周りの理解を求めるための証明にもなります。
まだ若くて遺言を書くなんて、と思う人も少なくとも言葉で自分の意思を表しておくことは大事だといえます。
音楽葬の服装のロックやポップの場合のまとめ
音楽葬への服装について『平服』といわれてどんな服を着たらいいのかわからなかったので調べてみました。
まだ葬儀にあまり参列したことのない人は「平服(普段着)でお越しください」という言葉にびっくりしてしまいます。
つまりは「常識の範囲内の黒っぽい服装で来てください」という意味でしたよね。
これは音楽葬に限らず他のスタイルの葬儀でも同じ事なのでよく覚えておくことにしましょう。
一番大事なのは故人を送り出す気持ち。
服装に自信を持って参列し、心から故人に『ありがとう』を伝えたいですね。
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