お供えにお菓子以外はどうでしょう?
お供えのお菓子はそこそこ日持ちするものが多いのですが、もらったほうは食べるのも配るのも大変で困ってしまうことも。
最近ではお供えを持って行く先の高齢化や持病が気になるという問題もあり、お菓子以外がよろこばれる傾向にあります。
今回はもらう側から見た『”お菓子以外”のうれしいお供え物』をご紹介します。
ただでさえ少しあわただしいお盆やお彼岸にさっとお供え物を用意して出かけられるといいですね。
ぜひ最後まで読みすすめてみてくださいね!
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お供えお菓子以外のリストはこれだ!
お供えお菓子以外のリスト
1.お線香
2.お茶・コーヒー
3.高級ろうそく
4.そうめん・ひやむぎ(乾麺)
5.のり・こんぶ・かつお節・干ししいたけ(乾物)
6.佃煮・漬物(長期保存可能品)
7.石けん・ボディーソープ・入浴剤・洗濯洗剤・掃除洗剤
8.お金(相場:通常3000円~5000円、初盆5000円~10000円)
では、それぞれについてくわしく解説していきます。
お線香
お線香はかならず使ってもらえます。
たとえばこんなかわいらしいお線香はどうでしょう?
お盆のときだけでなくお墓参りのときにも必要ですし、保存日数も気にしなくて良いところが魅力です。
最近では変わった香りや色のおしゃれなお線香もあるので先方の香りの好みをリサーチできるといいですね。
好みがわからない場合は標準的なお線香の香りを選べばまちがいありません。
お茶・コーヒー
お供えとしてのお茶はふつう緑茶を指しますよね。
でも何十年か前に比べると高齢でも紅茶やコーヒーのほうを好む人が増えています。
秋冬はこんな甘味を感じるコーヒーがいいですね。
春夏ならこんなアイスコーヒーとコーヒーゼリーのセットもあるんですよ。
実際、大正生まれのコーヒーが大好きなおじいちゃんもいます。
甲府のAKITO COFFEEに毎日コーヒーを飲みにくる大正生まれの隆一じいちゃん。小銭を携えアメリカーノを「アメリカーンノ!」と注文。そしてガムシロップを口に含みながら飲むのがじいちゃんスタイル。服もいつもオシャレだし、甲府の街で誰よりもCITY BOY。 pic.twitter.com/VhHc6Q3joc
— BEEK (@BEEKmagazine) May 24, 2017
こちらもやはりふだんから先方がどんな飲み物が好きなのか知っているといいですね。
先方がどんな飲み物が好きなのか知っていればそれをお供えとして持っていくことができます。
高級ろうそく
高級なろうそくもお供え物にいいですね。
高級なろうそくというのはたとえば『花ろうそく』と呼ばれるろうそくの周りに色とりどりの花や柄が描かれているもののことです。
花ろうそくはきれいですが、なかなか自分では買わない家庭が多いでしょう。
通常の白いろうそくよりアート感があって素敵です。
ほかにも故人が好きだった食べ物や故人の趣味に関する形のろうそくも。
お酒好きな故人にはこんな『ワンカップ大関』のろうそくもおちゃめですよね。
お酒が好きだった故人にはおすすめですよ(´∀`*)
そうめん・ひやむぎ
「暑さ寒さも彼岸まで」といいますが、お彼岸のころでも真夏日にあたるところが増えてきました。
ましてやお盆なら蒸し暑い夏の真っ最中ですよね。
そうめんやひやむぎなどの乾麺は保存がきくのと、口当たりも軽く蒸し暑い時期でも食べやすいのがいいですね。
細い乾麺は2分ほどゆでるだけで簡単に調理できます。
高齢者の一人住まいの家庭にもおすすめです。
保存期間も2年ほど持つものも多く、あわてて消費してしまわなくても済むのがいいですね。
のり・こんぶ・かつお節・干ししいたけ
乾物も保存期間が長いのですぐすぐ使わなくてもいいのが魅力です。
のり・こんぶ・かつお節・干ししいたけなど、品質のいいものは高いですがこれをもらえるとうれしいですよね。
家族で本物のかつお節を削れるセットもあります。
子供がいる家へのお供えとしてもおすすめです。
というのも、本物のかつおぶしを削ってみる体験ができるので食育にもなるんですね。
また、こちらはごはんのお供に欠かせないおかずセットです。
高齢者でもかならず使うものなのでよろこばれます。
持って行くのに軽いという利点もありますね。
直接郵送するのもいいですがいったん自宅に届けてもらったものを手持ちのお供えとして持参するときにも軽いので助かります。
佃煮・漬物
今は本格的な佃煮や漬物を自分で作る人が減ってきました。
さらに高齢になると「自分以外に食べる人もいないし・・・」
と、作るのをやめてしまった人も多いんですよね。
真空パックされてかなり長期保存できる佃煮や漬物は毎日のごはんのお供になるので消費に困りません。
家族の人数によって容量を選びやすいのもいいですね。
また、京漬物なんてちょっとしゃれててめずらしい!
お土産気分でよろこばれますよ。
京都の高級なイメージはやっぱりすてきですよね(´∀`*)
京都以外の地域の人にとって京都はいつの時代もちょっとあこがれの地ですから・・・。
石けん・ボディーソープ・入浴剤・洗濯洗剤・掃除洗剤
お供え物の変り種としては石けんや入浴剤などがあります。
今回お供え物のリストにのせましたが、実際には洗浄剤系統はお中元やお歳暮の品ともかぶりがちなんですよね。
なのでお中元やお歳暮の時期にあまり洗浄剤をもらわない家庭には向いているかもしれません。
たくさんの種類が入っているこんな入浴剤ならどんな人にもよろこばれそうですね。
お供えには自分ならなかなか買わないけれどもらったらうれしいものがいいでしょう。
お金
日本では儀式やイベントごとにはお金が一番いいという文化があります。
お金なら腐るわけでも好き嫌いがあるわけでもなく、どんなことにも使えて機能的ですからね。
【相場は地域や家のしきたりによる】
●3000~5000円の中額の地域・家庭
●5000~10000円の高額の地域・家庭
※金額の「常識」がこの2つに分かれるので周りに聞いておくといいでしょう。
お供えがお菓子以外がいい理由
糖分が高級品だったのは昔の話
お供えがお菓子というのが伝統だった理由はひとつ。
昔は甘いものが非常に高級品だったからです。
甘いお菓子といえば身分の高い人たちだけが口にできるもの。
その「甘いもの=高価なもの=人様に差し上げるもの」という図式は戦後もずっと続いてきました。
現代では持病など健康状態が気にかかる
ところが、現代ではどちらかというと糖分過多な食生活になりがち。
炭酸飲料一本飲んでもかなりの糖分摂取になってしまいます。
持病のために甘いものを食べ過ぎないよう気をつけている家庭は私たちが思っているより多くなりました。
お供え物を”お菓子以外”にするのはそれ自体が気づかいのあらわれといえます。
でも故人が甘いもの好きだったら?
故人がコーラや駄菓子など炭酸飲料や甘いお菓子が好きだった場合はどうしたらいいのでしょう。
その場合は故人用に小さいものをひとつ、お供え物とは別に持って行きます。
お供えしたあとお供え物を何らかの形で消費しなければならない家族のことを考えましょう。
などはお供えとして持っていく必要はありません。
それこそムダになってしまう可能性もありますし先方としても困ってしまうでしょう。
お供えをお菓子以外ならお金にするメリット・デメリット
お供えをお金、つまり現金にするメリットとデメリットをみていきましょう。
現金をお供え物にするメリット
・お供えものの品定めに迷わずすむ。
・持って行くほうももらうほうも時間の短縮になる。
地域の風習によっては、お供えものが食べきらないと近所に配りにいってお互いに交換するところもあります。
こういった風習は、それぞれの家のお供えものを交換することでお互いの元気を確認しあえるので地域の交流に一役買います。
そうはいっても足腰が弱くなったお年寄りが荷物を持って歩き回るのは大変になってくるのも事実。
お金ならありがたく頂戴して終了。
その後の心配ごとはありません。
現金をお供え物にするデメリット
では反対にデメリットはどんなことになるでしょうか?
たとえば
・仏前が寂しく見える
・なんだか味気ない
こんな感想が聞こえてきます。
お供えにお菓子以外を選ぶ人が増えているなか、ほかに増えてきているのがお金です。
みんながみんなお金を持ってくるようになると仏前においてあるのはお金の入った封筒ばかりという可能性も出てきます。
故人と近い間柄(あいだがら)だとつつんだお金だけというのはなんだか味気ないかもしれません。
一緒に花など、”ちょっとしたもの”を持っていくと寂しくないでしょう。
不祝儀(ぶしゅうぎ)袋の種類は?
不祝儀袋(ぶしゅうぎぶくろ)は香典袋(こうでんぶくろ)とも呼ばれ、どちらも同じものをさします。
・水引(結び目)は印刷されたもの
・無地または蓮(はす)の花が描かれているもの
・水引のデザインは「結びきり」→悲しいことを繰り返さない、の意
・「御仏前」「御佛前」「御供物料」などと書く一般的なのは「御仏前」(ただし四十九日を過ぎていない場合は「ご霊前」)
・名前は姓と名の両方フルネームで書く
・夫婦の場合は夫の名前をフルネームで中央に、妻の下の名前を左側に書く
・濃い黒の筆ペンなどで書く
濃い黒と薄いグレー色の字の違い
お盆やお彼岸は突然来るものではありません。
前もって日にちが決まっていますよね。
じっくりと用意できるという意味もありお供えとしては濃い黒の字で書きます。
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お盆やお彼岸など日にちが決まっている供養には『濃い字』で書くと覚えておきましょう。
墨をじっくりすっているようすを頭に浮かべるのがポイントですよ!
一方、薄いグレー色の字は通夜・告別式・葬式などで使います。
なぜ薄いグレーの字で書くのでしょうか。
理由をイメージしてみるとおぼえやすいですよ(答えは写真の下につづきます)。
「悲しみの涙で墨が薄まった」
とか
「(昔はすずりで墨をすって書いていたので)悲しい知らせにあわてて墨をすったので薄いまま」
という意味があるんです。
なので故人が亡くなってすぐの通夜・告別式・葬式では薄いグレーの字で書くとおぼえておきましょう。
ふだんから濃い字も薄い字も両方かけるこんなペンを用意しておくとあわてずに済みます。
お供えをお菓子以外にするかしないかは家によっていろいろ
「常識」というのはそれぞれの地域やそれぞれの家の考え方で変わってきます。
・現代でも古いしきたりをきっちりと守り抜く家庭
・まったく気を使わないでみんなで食べて飲んで楽しく先祖をしのぶスタイルの家庭
など、地域だけでなく個々の家庭によっても過ごしかたがちがいます。
服装やお供えのこのみなどわからないことがあればその家の人に直接聞くのが一番ですね。
直接聞くことがむずかしければ自分の両親や祖父母、その地域の人たちに聞いてみましょう。
ひいては『聞いてみること』がコミュニケーションのひとつにもなるでしょう。
お供えをお菓子以外にするのまとめ
お供え物はお菓子以外だとどんなものがあるかご紹介してきました。
甘いものがあまり歓迎されなくなってきているのは時代背景が関係していましたね。
お供えものは品物だけでなくお金も便利です。
その地域や家のしきたり、ルールもあるので早めにリサーチしましょう。
故人やご先祖様をしのぶお盆やお彼岸を気持ちよく過ごしたいものですね。
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