読書感想文があらすじだけで終わる3原因と6対策!型で簡単に!

読書感想文 あらすじだけ

読書感想文があらすじだけになってしまうことがありますよね。

読書をした感想が読書感想文のはずが、なぜかできあがったものはつらつらと書かれたあらすじだけ

できあがった読書感想文を見てなんだかあらすじだけで感想は

「うれしかった」

「すごかった」

という程度。

それでは読書感想文といえませんね。

でもこのいくつかのポイントに注意するだけであらすじだけの読書感想文から脱出することができます。

今回は読書感想文をあらすじだけになってしまう理由から、あらすじだけで終わらせないためのコツまでをずらっとご紹介します。

気になる人は読みすすめてみてくださいね。

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読書感想文があらすじだけになってしまう理由と対策

読書感想文 あらすじだけ

読書感想文があらすじだけになっていまう理由はいくつかあります。

本を読みながら書くタイプ
1.本の内容をメモしながら読む
2.話の要約を考えながら本を読む◎いわゆる「良い子」タイプ
3.話のクライマックスはどこなのか自分で決める
4.相手に細かく教えてあげようとする必要なし◎文章を書くのが苦手なタイプ
5.小さいゴールを決める
6.面倒でもメモを取ることが近道

どうやったら読書感想文があらすじだけにならずに済むかひとつひとつ解説していきます。

本を読みながら書くタイプの理由と対策

一番多いのが、原稿用紙のとなりに感想を書くための本が置いてある場合です。

本を読みながら(見ながら)書いている状態です

これでは本をめくりながら重要そうな箇所を書き写す作業に意識が行ってしまいます

そうするとできあがったものはあらすじだけの文章になります。

だらだら書いているので要約とも呼べないダメな文章が並びます。

ときにはそのつらつらとかいたあらすじだけの読書感想文もなにがなんだかわからないという状態に。

本の内容をメモしながら読む

原稿用紙を目の前に本を開かずにいられないのは本の内容がわかっていないからですよね。

どんな話だったのかはおろか、主人公の名前も思い浮かばないなんてことがあります

本の内容が頭に入っていなければ感情や感想も浮かんではこないでしょう。

まずは本の内容を頭に入れる必要があります。

「読む」ことが目的ではなくて読後に「感想文を書く」=アウトプットすることが前提で読むことがわかっていますよね。

ということは読み始めるときにすでに内容をたどれるように(あとで思い出せるように)本を読むことが大切です。

話の要約を考えながら本を読む

話の要約ができていないと本をひっぱりだして読み始め、あらすじだけの感想文ができあがります。

これを防ぐには本を読み始めると同時にメモが取れる状態にします。

紙やノート、鉛筆などの筆記用具を用意して、それから本を読み始めるのです。

本の内容をあとで思い出せるようにするためには話の要約をしながら読むのが一番。

「だれが・いつ・どこで・・何をした」という基本的なことに「なぜ・どうして」の気持ちを表す項目を入れましょう。

そうすれば一回読んだだけでもどんな登場人物が出てきて何をしたのかという本の軸になる部分がわかります。

記録をとることで、頭の中の整理がしやすくなります。

また、本を目で追うだけの作業と「だれが・いつ・どこで・何をした・なぜ」を書いていく作業は違った刺激になるので記憶にも残りやすくなります。

いわゆる「良い子」タイプの理由と対策

読書感想文 あらすじだけ

読書感想文があらすじだけになってしまう理由に

●いい子

●やさしい子

●人の気持ちをくみ取れる子

であることが理由のことも。

第三者的な面からものごとを捉えられるのは素晴らしいですね。

でもこういった『いい子』の場合は他人目線でもものごとを見がち。

気がつくと他人軸を使ってしまいがちなので気をつける必要があります。

自分目線で自分軸を持って書くことです。

そうすれば他人からの評価のされかたを考えすぎずに素直な感想を書けるようにします。

話のクライマックスはどこなのか自分で決める

読書感想文は話の一番盛り上がるところ(クライマックス)がはっきり捕らえられると断然書きやすくなりますよね。

なぜならそこが本の中で一番心が震える部分だからです。

読書感想文は文字どおり読書後の感想を書いた文のことです。

びっくりしたところやドキドキしたところ、悲しかったところや楽しかったところなど心が動かされたところが「感想」の部分です。

ところが一冊の本を読み終えても結局どこが自分にとっての一番盛り上がるところ(クライマックス)なのかハッキリいえない場合があります。

これは『いい子』はどうしても採点する先生や審査員のことを考えてしまうからです。

「ここで感動した、と書いたほうが正解かな」とカンぐってしまい、自分の思う一番の見どころがハッキリしません。

そうなると読書感想文のどの部分を抜き出したらよいかわからなくなり、結果あらすじだけになってきてしまうのです。

相手に細かく教えてあげようとする必要なし

読書感想文を書くに当たって実は一番どうでもいいところがこのあらすじを書く部分です。

なのに『いい子』は読書感想文を書く際にここに一番気を使いがち

感想文を読む相手(先生や審査員)に本の内容を細かく教えようとしてしまうんです。

「相手は90%の確率で読書感想文に選んだ本を読んだことがあるから心配しないで」といわれてももし10%の確率で相手が自分の選んだ本をしらなっかったら・・・と思ってしまうんです。

そしてあらすじをつらつらと書き出してしまう。

相手はあらすじをことこまかに知りたとはこれっぽっちも思っていないことを理解する必要があります。

相手は本を読んだ感想と本を読んだことで何を得られたかをしりたいだけなのです。

 

文章を書くのが苦手なタイプの理由と対策

読書感想文 あらすじだけ

小さいゴールを決める

文章を書くのが苦手なタイプははてしないゴールまでの景色にぼうぜんとしがちです。

そんなタイプも全体を4つに分けてそれぞれに必要な情報や感想を埋めていくだけです。

柱の数が決まっているだけで断然文章が書きやすくなります。

そうするとそれぞれの柱のゴールが見えているので文章が書きやすくなります。

ゴールまでの果てしない景色を見ているのではあらすじで埋めようという気持ちが起きても仕方ありませんね。

文章のプロ、本の作者も物語の柱や目次を決めてから。

いきなり真っ白なところに書き出す人はいません。

必ず小さいゴールを決めてから書き出すようにすればいいんです。

面倒でもメモを取ることが近道

文字数をかせごうとすると、本を開いてあらすじを書き出してしまいます。

そこで役立つのが本を読みながら取るメモです。

メモを見ながら必要な箇所を適切な割合で書くだけですし、本を繰り返し読む必要もありません。

文章を書くことが苦手なタイプは本を読むことも好きではなかったりします。

本を読む回数を減らしても内容についてしっかり書けるようにメモを取りましょう。

では、実際に読書感想文を書くときの手順です。

あらすじは一割で十分。読書感想文の組み立て方

読書感想文 あらすじだけ
あらすじは読書感想文の一割ほどで十分です。

読書感想文の組み立て方はこのようになります。

1~4の順番に進んでいくだけです。

だいたいの割合も計算して出しておくと字数調整もうまくいきます。

1.なぜその本を選んだのか、その本を読もうと思ったのか(1割)
2.いちばんどうでもいい部分=あらすじ・要約(1割
3.ぽつぽつと内容を入れながらも重要な自分の感想(6割)
4.本を読んで自分が学んだ・変わった・行動を起こした(2割)

1.なぜその本を選んだのか、その本を読もうと思ったのか

課題図書などで強制的にその本になった場合でもその本と出合った時(見たとき)の感想などを書けます。

たとえば「表紙がきれいだった」などという肯定的な意見から「思ったより分厚くて最後まで読めるか不安になった」「タイトルだけでは興味を持てなかった」などという否定的な意見まで自分の思ったように書けば大丈夫。

全体量の1割程度で軽く書きます。

2.いちばんどうでもいい部分はあらすじ・要約(1割)

一番どうでもいいのが2番目に来るあらすじ・要約の部分です。

本を読むときにメモを取りながら読むので、そのメモのまま「だれが・いつ・どこで・何をした・なぜ」などを書くだけです。

先生や審査員などの第三者にあらすじをなるべく詳しく教えてあげようと思う気持ちは捨てましょう。

そこが読書感想文があらすじだけになる最大の原因です。

ここはいちばんどうでもいいと思っていたほうが読書感想文をすんなり書くことができます。

あらすじも全体量の1割程度で一番軽く書くつもりで。

例)昔話の桃太郎なら「これはおじいさんとおばあさんに育てられた男の子が成長し、やがて鬼を退治する物語です」の部分。

ここに

●「川で流れていた桃に入っていた」
●「鬼が村人を苦しめていた」
●「いぬ・さる・きじと一緒に」

など情報を足しつつ分量を見ます。

3.ぽつぽつと内容を入れながらも重要な自分の感想

ここは全体量の6割程度になります。

ただ、一番長い部分なだけにここもあらすじだらけになる要因がひそんでいます。

コツはとにかく「読む相手に事細かに説明する必要はない」ということを肝に銘じるだけ!

感想を書く上で仕方なく物語の一部が入るイメージです。

決して相手に内容を事こまかく教えてあげる必要はありません。

4.自分はこの本でどう変われたか?どのような行動を取れるか?

最後の締めくくりの部分です。

量のめやすとしては全体の2割を目指します。

この本を読む前と後ではどう変われたか、今後どのような行動を取れるかなど、本を読んだことで自分の受けた影響について書きます。

必ずしも良い影響を受けたことばかりを述べる必要はありません

この最後の部分も良いことや素晴らしいことだけを書こうとすると言葉に詰まることがあるからです。

本によっては気分を害したりつまらなくて二度と読みたくないと思うかもしれません。

否定的なことでもそれはそれで読書の感想なのですから遠慮せずに書くべきです。

その場合も「なぜ主人公は〇〇のような行動を取ったのか全く理解できない。自分なら~する」など、主人公に共感できなくても自分の立場に置き換えたらどんな行動を取るかを書くのがポイントです。

あくまで自分がどのような行動を取れるようになったか、本から受けた影響を書くといいでしょう。

影響を受ける=読書をした価値があったということですもんね!

読書感想文があらすじだけで終わってしまうのまとめ

読書感想文があらすじだけで終わってしまう状態から抜け出せるように項目ごとにコツをまとめました。

先生(審査員)にはあらすじを事細かに伝える必要はなく、あくまで自分の気持や感想を述べてどのように自分が変われたかを書けばいいんでしたね。

読書感想文とは別にメモを取って柱を決めるだけでも書きやすさがちがいます。

やりかたと型さえマスターできれば読書感想文も楽勝ですね!

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