あんこうやあんこうの肝に毒はあるんでしょうか?
フグとならんで有名な高級魚のあんこう。
もしかしたらあんこうもどこかに毒があるような気がしますよね。
「毒があったらどうしよう・・・」
「あんこう鍋セットを贈った相手に万一のことがあったら?」
などとあんこうに毒があるのか心配になってしまいます。
今回はそんな高級魚のあんこうの肉や肝に毒があるのかご紹介します。
ぜひ最後まで読みすすめてあんこう博士になってみてくださいね。
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あんこうに毒はあるの?
結論からいうとあんこうに毒はありません。
あんこうの肉の部分はもちろん、あんこうの肝(通称:あん肝)にも毒らしい毒は何一つ入っていないんです。
これで安心してあんこう鍋が食べられますね(^o^)!
高級魚のあんこうはどうしても同じ高級魚のフグの毒が頭に思い浮かぶもので心配していましたが・・・。
あんこうは肉も肝も毒を気にする必要は一切ありません。
これからはあんこうを食べたりあんこうの贈りものを贈ったりするときにドキドキしなくて大丈夫というわけです。
あんこうは毒よりアニサキスがこわい
あんこうに毒がないのはわかりました。
でも実は同じくらいこわいものが入っている可能性があるんです。
それはサバやイカなどほかの魚介類で有名な『アニサキス』という寄生虫・・・。
このアニサキスは人間が生のままで食べてしまうと胃の消化液にもやられず生きつづけますこと。
しかもアニサキスは胃壁おそろしさなんだそうです。
一度興味本位で本物をみましたが・・・後悔。
ちょっとトラウマになってしまいしばらくサバが食べられませんでした(^^;)
なのでアニサキスは本物をみるまではわざわざみないほうがいいかもしれません。
【アニサキスについてくわしくはこちら】
あんこうの肝は加熱しよう
聞くとおそろしいアニサキスですが加熱すれば死んでしまいます。
まぁ死んでいてもアニサキスが入っているかもしれないと思うと気分はビミョーですが・・・(^^;)
生きているのを食べて胃が大変なことになるよりはいいでしょう。
あんこうの肝は加熱することでアニサキスの恐怖を取り除くことができます。
もちろんすでに加熱処理済みのあん肝はそのまま食べても大丈夫ですよ。
新鮮なあん肝とは?
実際にどんな見た目が新鮮なあん肝と判断できるのでしょうか?
新鮮なあん肝と新鮮ではないあん肝それぞれ3つずつ特徴をあげます。
【新鮮なあん肝の見た目】
・全体的にふっくらピカピカしている
・オレンジ色の脂(アブラ)がにじみ出ている
・全体的に明るい色
【新鮮ではないあん肝はこんな見た目】
・全体的にシワシワ、しぼんでいる感じ
・オレンジ色の脂(アブラ)が見当たらない、または変色している
・色が黒ずんでいる
新鮮なものはこんなにふっくらオレンジの脂(アブラ)がにじみ出ておいしそう!
いかにも古そうなあん肝であればムリに食べないほうが身のためかもしれません。
あん肝は生では食べませんが新鮮だからこそおいしいんですね!
あん肝の調理法
【あんこうの肝(あん肝)の下処理方法】
1.あん肝を流水で洗う
2.包丁・ハサミ・骨抜きんなどを使って太い血管や白くてかたいスジなどを取る
3,ほそい血管は針など先のとがったもので刺して血を抜く
4.もう一度全体を洗う 5.あん肝をジッパー付きビニール袋に入れて塩と酒を全体に行き渡るくらいに入れて空気を抜く(こうするとお酒をたくさん入れなくても全体に行き渡ります)
6.30分くらいそのまま放置
7.あん肝にキッチンペーパーを巻くようにつけてで余分な水分を吸い取る(水分を吸い取ったキッチンペーパーは捨てる)
※ここまではこれからご紹介するレシピの下処理としてどれも同じです。
あん肝の塩蒸し
まずはあん肝のおいしさがシンプルな塩だけでわかりやすい『あん肝の塩蒸し』の作りかたです。
生のあん肝は下処理までしておきましょう(上記参照)
【あん肝の塩蒸しの作りかた】
1.下処理をしたあん肝を十分蒸気が上がった蒸し器にのせて30分ほど蒸す
2−1.形がくずれてもよければアツアツをスプーンですくって食べる
2−2.形にこだわるなら蒸し器に入れる前にクッキングシートにつつみ、蒸したあとていねいに冷ましてから冷蔵庫で一晩じっくり冷やしてから切る
※一晩も冷蔵庫で冷やすなんて待ちきれませんよね(笑)なので家庭ではスプーンでできたてを食べてしまうのをおすすめします。
日本酒にとっても合います!
基本は和風ですが、あん肝ペーストをフランスパンにぬると洋風にもなりますよ。
エクストラバージンオリーブオイルをちょっとふりかけてもおいしいです。
あん肝のバター焼き
では洋風のあん肝のバター焼きの作りかたをご紹介します。
こちらは作ったら形もくずれずすぐに食べられます。
1.生のあん肝の下処理をする(上記参照)
2.あん肝を2〜3cmくらいの厚さに切って全体に塩こしょうする
3.小麦粉を全体につける(薄力粉でもいいですが強力粉のほうがカリッとします)
4.フライパンに好みで多めのバターのみか、またはバターとオリーブオイル半々を入れてフツフツとしてくるまで待つ
5.油がフツフツしてきたらあん肝を入れる
6.片面2,3分していい焦げ目がついていたらひっくり返す(ひっくり返すのは一度にするとくずれない)
7.お皿に盛ってレモンをかけて食べる
※ちょっとお醤油をたらしてもおいしいですよ。
お醤油とレモン両方かけても◎!
あんこうは冷凍できる?
あんこうは肉はもちろん、肝も冷凍できます。
あん肝を冷凍する場合は新鮮なうちに加熱してからにしましょう。
下処理をしたあん肝を蒸したりソテーしたりしてから冷凍します。
ラップでぴっちりくるんでからジッパー付き冷凍保存袋に入れてさらに空気を抜いて冷凍します。
1か月くらいは新鮮なまま保存できます。
生の新鮮なあん肝が手に入ったときはすぐさま下処理〜加熱まで済ませて冷凍保存してしまいましょう。
もう一度いいますが人間の胃壁にまで食いついてくるアニサキスは加熱することでしか対処できません。
冷凍するときもまずは加熱して冷ましたものを冷凍しましょう。
あんこうに毒はあるのかのまとめ
あんこうにフグのような毒があるのかみてきました。
あんこうには肉にも肝にも毒はありませんでしたね。
でも魚介類の寄生虫で有名なアニサキスがすみついている可能性がありました。
なので家庭では生のあん肝が手に入ってもかならず加熱調理をしてから食べるようにしましょう。
加熱後にぴっちりつつめば1か月ほど冷凍保存もできます。
あんこうの 肉はもちろんあん肝も和風にも洋風にも調理できるのでぜひあんこう全体を楽しんでみてくださいね!
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